薬は集団生活を送るために必要な「サプリメント」
私は双極性障害Ⅱ型と診断が定まってから12年目です。お薬については、しばしばWeb上で「薬漬けにされる」などの記載を見かけますが、私は社会生活というか、集団生活を送るために必要な「サプリメント」と理解して摂取しています。
例えば私が原始人で一人きりで生活していたとします。原始人であれば、躁でオーバークロックして天才になっても、鬱で寝たきりになっても、さほど困らないと考えます。躁状態では、研ぎ澄まされた感覚で狩りをし、獲物を捕まえることができるでしょう。鬱状態では寝たきりになりますが、寝たきりで過ごせば良いのです。ひょっとすると、私が原始時代に生まれていれば、なかなか重宝される人材であったかもしれません。
これが近代社会になると、否が応でも会社組織やムラ組織など、なんらかの社会との関わりが発生します。すると、安定的に、組織と関わるという能力が必要になります。「田植えやるっつったども、あいつぁ寝てさぼっとる」と言われてしまうわけです。
と、いうわけで脳の出力を安定させるためのサプリメントが登場したというわけです。私も数年前までは「薬をやめたい」と思っていましたが、サプリメントだと思うようになってから、まぁいいか、と思えるようになりました。私の双極性障害に対する捉え方について、多少なりとも皆さまのお役に立ちますように。
masahide_souma
○性別:男性
○年齢:40代前半
○診断名:適応障害→双極性障害Ⅱ型(病歴12年)
○障害等級:障害者手帳3級
○現在の職場環境:システムエンジニア(オープン)
○現在の家庭環境:妻ひとり娘ひとり(無事同居)
○経緯や経過:29歳でおかしくなり始め、30歳で適応障害から双極性障害Ⅱ型に。休職歴3回。
関連ナレッジ
挫折した数だけ成長するチャンスがきっとある
躁うつ病でつまずくまで、私は「何が幸せか」について深く考えたことがありませんでした。色々と考えた結果、Read more
針が左右を行ったり来たりでなかなかフラットにならないけど
例えば、対人関係でも自分自身の事でも針を目一杯右側へ振り切って、良いイメージや印象しか持てない状況の時があります。Read more
脱げない鎧のせいで優しい言葉も染み渡らない
双極性障害という診断は受けていますが、自分がたまたま立っていた場所が、双極性障害という地名のようなものだったという認識です。Read more