主治医との信頼関係を築くことが大切

自分の場合、3週間に一度病院なのですが、些細なことでも主治医に相談しています。やはり、主治医との信頼関係を結ぶのが大事なのだと思います。自分は必要に応じて薬の調整は必要だと思っていますし、主治医も人間だから間違いはあると思っています。今、自分がどういう薬を飲んでいて、どのような効果があるのか。それを把握している必要があります。ちょっと躁気味でオランザピン(ジプレキサ)や不眠時の薬を増やした方がいいんじゃないか、など自分の場合は言っています。

この病気の人はクリエイティブな発想ができて人間的にも面白い

この病気の人は結構クリエイティブな発想ができるので、人間的に面白いと思っているんです。僕はこの病気になって良かったとは思いませんが、悪くはないなと思っています。前向きに生きて行きましょう。過去は変えられません。過去を受け止め、反省して、前へ進むしかないんです。今とこれからのことは自分次第で変えられるんです。

私が「完治しない」ことを悲観しない理由

診断されて1年、正直に言うと、どうにかして薬を減らそうとしか考えていなかったのかもしれません。薬を飲むことがなくなれば、完治するんだと思ってました。Read more

病気になったからこそ家族のありがたみに気づけた

昔の私は、どこにでもいる野心あふれる若者でした。今から思えば、躁状態だったんでしょうね。躁鬱の波に苦しんで、多くの挫折を経験しました。悲嘆にくれたことも、涙を流したこともあります。それでも前を向いて来られたのは、家族や周囲の支えがあったからでした。病気になったからこそ、そのありがたみに気づけたのだと思います。だから、そんな周囲の人にいつか恩返しできればな、と思い生きています。まずはその一歩として、両親の誕生日や父の日、母の日にささやかなプレゼントをするようにしています。

何かを始める前に「鬱になってもそのペースで生活できるか」をよく考えよう

大学入学直後に、あれもこれもやりたい状態になりました。

  • 授業はすべて出席し、試験やレポートは自力ですべてやる
  • サークルは3つ掛け持ち
  • 夜は予備校で資格試験の講義を連日受ける
  • 隙間時間で、英語とフランス語の勉強をして、風呂でも勉強
  • ベンチャー企業でインターン
  • 毎日の筋トレとたまのランニング

その結果、うつ状態になりパンクしました。Read more

躁状態の時のパフォーマンスは未来からの前借り

躁状態の時の気力や体力というのは、全て未来からの前借り、いわば借金なんだと思っています。「持続可能」とか「サステイナブル」といった言葉の対極にあると言いますか。躁状態になった時に好奇心の赴くままに行動してしまうと、その後にひどいうつ状態になって借金を支払わされるというか、苦しむことになるので、まず①いかにして躁状態を未然防止するかを考え、次に②それでも躁状態になってしまった時にいかにして過活動や昂る気持ちを抑えるか、ということを前提にして対策を準備しておくのが良いと思います。ただ、躁状態や混合状態の時の易怒性や気分の高揚をコントロールするなんてそもそも無理だと医者には言われましたが。

当事者と同居する家族も大変

一人暮らしだったら気楽なのですが、家族がいる場合、すごく難しい病気だと思います。自分がではなく、家族が大変になると思います。躁状態でハイテンションになってなんでもやっちゃうかと思えば、鬱状態で寝たきりになってしまったり、家族はとても大変だと思います。私は結婚していたのですが、この病状の私に振り回されて、妻も鬱症状になってしまいました。自分が彼女を苦しめていると思い、離婚しました。離婚してからは彼女も元気になり、たまに連絡したりする程度で適度な距離感で付き合うことができるようなった気がします。

深夜残業をすると躁になり眠れなくなってしまう

仕事で深夜まで残業してしまうと、仕事に没頭し気分がハイになって躁状態になってしまいます。いくら眠剤を投入してもそこから何日も一睡もすることができず、やがて疲れ果てて今度は鬱で寝たきりになってしまいます。仕事の時間をコントロールすることはとても重要です。

鬱による寝たきり生活の代償は他の傷病よりも大きい気が

鬱で数ヶ月間寝込んでしまうとニュースさえ見れなくなるので、元気になった直後はその間に世界で何が起きたかが分からない、浦島太郎のような状態になってしまいます。時事問題に疎くなるだけでなく、自主的に勉強したりといった知識の取り入れもできませんし、体力も著しく低下します。他の病気やケガで同じ時間だけ仕事から離脱した人とは背負わされるハンデの量が全然違うなと感じました。

元気回復行動プラン「WRAP®」(ラップ)について

私がデイケアに通うようになって出会ったメソッドでWellness Recovery Action Planを略したもので、かつ日本語訳した名称です。なので日本語で言うところの「元気」という単語に多少違和感を抱きましたが、本人的に健やかな状態だと理解しています。Read more