寝たきり状態だった自分が人間らしい生活を送れるようになったことは誇りだったのに
発症から6年、診断からは1年半経った。寝たきりになった事もあったが、適切な投薬治療を受け、今はなんとか日常生活を送れている。朝に起きる、ご飯を食べる、服を着替える、風呂に入る、趣味に興じる、そういった「人間らしい生活」が徐々にできている。通信制大学にも入学した。
私にとってこれは誇りだった。やっとここまで来た、と嬉しかった。そんなタイミングで親から言われた。
「お金を稼ぎなさい」
カチンと来てしまった。私が鬱で苦しんでいる時にただ「怠けるな」「勉強しろ」と言ってきた親。まともな診断が出た後でも病気への理解をしようともせずに世間体を浴びせて来る。
でもこれが現実なんだろう。双極性障害は、特に2型は経験してみないと辛さが分からない。経験したって状態が改善すれば悪かったときの事を忘れてしまう。だから今は、周りの無責任な言葉は受け流して、医者と共に自分の状況をじっくり確かめながら一つ一つできることをしていくしかない。
むらたひろむ
性別:男性
年齢:20代前半
診断名:双極性障害2型
障害等級:障害者手帳3級
現在の就労状況:無職、通信制大学の学生
現在の家庭環境:実家を出て祖父母と同居
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