2019年後半、うつ状態とそれ以前の乱費を根拠に双極2型の診断を受け、休学。そのときの失敗談等々あったわけですが、その後も治療が難航していました。((当方体重60kg近辺、BMIは22(標準体重)を考慮する) 当時の処方の中心はリーマス(炭酸リチウム)800mg、ラミクタール(ラモトリギン)100mg、非定型抗精神病薬はいくつか試しましたが、全て副作用に耐えられずに断念。)
2020年中盤、復学の1回目(自分は2年間休学しています)があったのですが、コロナ禍への動揺により授業を受ける気にならずに、そのまま秋、冬、そして翌2021年4月あたりまでうつ状態になりました。
2021年4月、ついにカウンセリングもやるしか無い!と一念発起して、カウンセリングを始めました。初回のカウンセラーの方が、自分の何気ない幼少の頃の話をすると、「それって発達障害の可能性があ
るね、一回検査受けてみたほうがいいよ」とおっしゃいました。
2021年5月、知能検査や記述式の穴埋め問題、スクリーニング検査の項目埋めなどの検査、成績表の解釈、等々やって、自分はADHD傾向にあるASDであることが判明しました。その後ネットでいろいろ調べたら、たしかに子供の頃こんなことやったなとか、こういう行動をしてしまいがちだな、と、そしてそれを見抜いたカウンセラーさんには驚かされます。端的にすごいと思います。(素人目だからでしょうか…)
そんなわけで、処方もガラッと変わりました。ラモトリギン100mg、リチウム800mg(少し後に中止;腎性尿崩症疑いになったため)、コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)18mg、インチュニブ(グアンファシン塩酸塩)4mg、となりました。なかでも、インチュニブが夜に強まる強烈な脳内のノイズを軽減してくれるのがありがたいです。(ノイズと競い合い思考の違いは後述します。)
そんなわけで、私の診断名はASD with ADHD と 双極性障害2型、ということになりました。実は、特にADHDと双極性障害の併存は多いと言われています。どこかのサイトに書いてあったのですが、ADHDと双極性障害の症状の性質が違うというのが一応の基準になるらしいです。(おそらく実際には投薬の効果がどうかということが重要なのでしょうが)
ADHDよりも双極性障害をより疑うのは、競い合いの思考(Racing thoughts)、誇大妄想、精神病的症状(幻覚、幻聴)、性的亢進、睡眠欲求の現象(眠れない、ではなく、寝たくない)、ハッキリとしたうつ状態、euthymia、躁状態が見られること(周期的に)、ということです。ADHDと双極性障害の共通点は衝動性が高いこと、多弁、注意散漫なところ、多動(双極性障害でいう躁状態の活動性の亢進)です。(私は特に衝動性が大変な悩みです)
遅くなりましたが、競い合い思考と発達障害者の頭の中のノイズは、おそらく(前者は体験していないため予想)、このようなことです。
- 競い合い思考:ある程度の脈絡を伴った考えが次々とたち現れて消える(花火が次々と打ち上げられていく感じ?)
- ノイズ:幻聴ではないが、頭の中をのたうち回る、考え?いや、不安?恐怖?といったものが出現します。薬物の離脱症状のちょっと軽いバージョンでしょうか(それでも辛いです)
これが夜になると(多分疲れたため)いつも出現していました。そのたびに寝てリセットするか、頭を抱えてじっと耐えているかしていました。主治医もカウンセラーも、頭の中がゴチャゴチャするというのは「うつではないね」と言っていました。何も打つ手が無いと思っていたときにインチュニブに出会えたのは幸いでした。(成人への承認がついこの間です、まさに奇跡です。) その後、2021年6月以降、コンサータによる日中の覚醒効果、インチュニブによる夕刻からの安心が得られて一息つけました。
ところが、その後元来の性質だと思われる聴覚過敏の問題に悩まされます。(厳密には今現在2021年8月もですが) 最初は工事現場のラジオに(ラジオやテレビの音は大嫌いです)、次は隣の未就学児と小学生の兄弟のボール遊びの音です(これは「公道で遊ぶな!という規範意識からくる嫌悪の要素もあると思いますが…)。
自分が糖尿病の家系である(親とその親)ことは明白なので、抗精神病薬はできれば飲みたくありません。だから、漢方でどうにかならないか、そして自分の心構えと特性理解でなにかヒントがないか、頑張って取り組んでいます。(というほど立派なものでもないのですが)
現在の処方は以下の通りです。漢方薬については、専門のところには行って無いので目見当的なところはあります。
- ラモトリギン100mg
- インチュニブ4mg
- リボトリール(クロナゼパム)0.5mg
- レンドルミン(ブロチゾラム)(頓服)
- 抑肝散加陳皮半夏7.5g
- 甘麦大棗湯(頓服)
Sasurai
性別:MtX
年齢:20代前半
診断名:双極性障害2型
現在の就労状況:大学生(休学中)
現在の家庭環境:両親と実家ぐらし
併発している他の傷病:ADHD、ASD
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