たくさんの本にも書いてあることですが、「病状が悪い時(高くても低くても)には判断や結論を先送りにする」です。特に退職についてです。
自分は低くなると決まって会社を辞めたくなります。仕事がはかどらないし、何をどのようにしたらいいのか、考えがまとまらなくなります。また、過去の失敗が次々に思い出されて、被害・加害妄想も出てきます。服を選ぶのさえ億劫になります。会社には何とか行けるのですが、とにかく苦しく、人に会うのもつらく、最低限のことしかできません。高くなると「転職したい」となりますが、長続きしないため、実現しません。
家族はもちろん、 主治医、産業医にも落ちるたびに「辞めたい」と本気で訴えます(彼らは慣れているので、「またそのうちに上がってくるよ」と取り合わない)…が、フラット(寛解)な状態に戻るたびに「辞めなくて本当によかった」と痛感します。
この病気のコントロールには健康的な生活リズムを保つことが重要とされます。自分にとって、仕事があることが大きな支えになっています。
この病気を抱えながら仕事を続けるのはなかなか厳しい部分もありますが、フラットなうちに(頑張り過ぎずに)落ちた時のフォローをする(タスクをまとめておく)、人間関係を築いておく、高くなるのを防ぐ、波が来るのを早く察知して対処する、などの対策が有効かと思います。
ただ、本当に環境が悪かったり、体調が優れない時には退職も大切な選択肢です。私は幸運にも環境に恵まれており、仕事を続けていますが、すべての人に当てはまるとは思いません。ご参考までに。
ぽぷち
○性別:女性
○年齢:30代
○職場環境:正社員
○家庭環境:既婚、子供あり
○経緯や経過:診断を受けて15年ほど。波はありますが、寛解が7年ほど続いています。寛解とはいえ、「最低限のことができている」というだけで、波があり、ひどいときはやはりとても苦しく、ぎりぎりの暮らしです(笑)。