躁状態で高まった発想力の活かし方

双極性障害の躁状態の時は、アイデアが次々と浮かんでくると言われています。私自身もそのような体験をすることがよくあります。もちろん、すべてのアイデアがいいもので使えるものとは限らないのですが、中には仕事やプライベートに関わらず、こう考えたら楽だなというアイデアも浮かんできます。しかし、時間が経つにつれ、その記憶はあいまいなものになり、ちょっともったいないなと思っていました。

私は、メモを常に持ち歩いています。そのような状態になった時、必ずメモをとれるようにしているのです。ただし、すべてのアイデアを書き留めるのは大変なので1つのアイデアに対して50字、多くても100字くらいでやめます。

中には、後から見て、全く使えないなと思うものもあります。後で見直して、これはこんなアイデアだったなと思い出せるもので、後から見てもいいアイデアだなと思えるものは、専用のノートに書き写したり、パソコンやスマホに入力しておいたりします。思い出せないものは、たぶん思い出せないほどの価値しかないものだったと割り切り、それっきりにします。

そして、残ったアイデアはできるだけ早く形にします。もし何かの困難があってアイデアが実現しなければ、それは、困難があることが問題であって、アイデア自体は悪くないのだと思います。ただ、残念ながら、形にする上でどうしようもないことがあったと割り切ります。

仕事をすばやく行う方法や、人生の教訓など、アイデアや発想はいろいろなものがあるでしょう。もし、そのようにいいアイデアが浮かんで、人生が少しでも楽になるのであれば、それは障害を持っていない人にはできない、双極性障害を持った私だからこそできることなのだなと、障害を持っていてよかったとは思いませんが、一つのメリットとして捉えています。