前段に申し上げますが、多くの双極性を認められた方って「うつ」の発症を以って診断されてその後双極性障害、ってコトも多いかと思います。私自身が「光トポグラフィー」を以ってして7年前に判明した位ですから。
双極さんのいいところってのも、それこそググればいろんなクリエイターの話が出てきますね。私、正直どくとるマンボウくらいしか知らなかったから、「ふざけた病気だな」って思ってました(笑)
私、昔ってか今も看板下ろしたつもりないけどミュージシャンとしての側面があって。もう28年くらい前ですかね。90年代初頭に「渋谷系」とか「アシッドジャズ」って流れがあったんですね。ありがたいことにそこそこ人気を得ました。本当はそれまでもずーっと中学高校から音楽をやって、高校時代に演劇もやって、みたいなことをしてたんです。双極と関係あるかどうか、それはそれとして「バカの一念岩をも通す」勢いなのかな。でもです。「人に思いつかないことをする」って、たぶんあるよ。それが時々人からすると「ぽかーん」かも知れないけど。同じ疾患を得ている方にこそ、伝えたかった。大丈夫とは言わない。ただ能力がない訳じゃないし、発揮する機会もある。ただ、「バランスが悪い」のな(笑)
「能力」というのをどういう尺度で測るかにもよりますが、少なくとも疾患によってそれが損なわれるのはうつ状態であって、躁状態だとそれが過剰な傾向になるのではないか、と考えています。バランス悪い、ってか極端なんですよね文字通り。で、コントロール不全に陥って不調になる、とか。だからすごく不安定。私の主治医が光トポの結果を受けて「引っ込み思案の目立ちたがり屋」でしょ?って、ずばり言われて。実はこの記事を読んで光トポの決心をしたんですけどね。主治医のインタビューです。
「引っ込み思案の目立ちたがり屋」が陥りやすい“社会不安障害”の苦しみ|ダイヤモンド・オンライン
これの意味するところは双極性障害は合併的に社会不安障害(SAD)を併発する傾向がある、という論旨になると思いますが、またこの辺もややこしい話ですよね。
この半年、デイケアでリハビリをしてても感じたことですが「躁」の取り回しというのが意識していても物凄く難しいですよね。本人的には不調ではない訳ですから。でも振り返ってみるとちょっと過剰なことをしていたり。。そうですねえ。これは自分自身のことってのは意外と難しいですよね、恥ずかしいし(笑) 例えば教科書的には「色々な考えが次々と頭に浮かぶ」ってありますよね?何と言うか、言ってみれば時にポジティブに捕らえれば「ひとりブレスト」状態が可能な訳です。
例えば私、バンドでは主にベースギターを担当していましたが、「普通(セオリー的に考えたら)そうは弾かんだろ」みたいなフレーズもソリューションとして出てきて採用しちゃったりする訳です。
あと高校生で成り行きで演劇部だったとき、元々寺山修二が好きだったんですが(いわゆるアングラな革命的表現ですね)、「流石に高校演劇で不条理劇とかは難しいだろうなあ」と考えていたんですが、「あ、文芸作品ならいいんじゃん!」って結論に至って別役実作の「マッチ売りの少女」って、まあザックリ言えば暗に少女売春をモチーフにした作品だったんですけど、難解すぎて先生たちにも良くわからない(笑) 舞台立てをシンプルにしたり、演技派が多くなかったので演出を敢えて平板にしたり工夫して、結成2年目の演劇部が強豪を押しのけて3位の優秀賞にやったことがありました(笑)
でも、どっちかというと失敗談とか挫折の方が多いですよね。でもその分相当な物量トライしてきた、ってことかも知れません。トライアンドエラー。
むしろ人のエピソードのが面白いかなあ。ジャコ・パストリアスというベーシストは、ウェザー・リポートというバンドへのラブコールを送ったところ、バンマスのジョー・ザビヌルいわく「え?エレキベースなの?ウッドベースで弾いてると思った」と言わしめた逸話もあります。
難しいのは「人の思いつかないことをする」挙句に、それが功を奏する場合は良いとして、ジャコの話にもありますが結果「たんなる奇行」扱いとなり、寧ろ事故物件になる諸刃の剣であることです。やり方が極端で時に考えを翻したりするから、敵も作りやすい。しかも、持たないのよ。躁鬱だから「うつ」ってのが来ますからね。。
DUB主任
○性別:男性
○年齢:50代前半
○診断名:双極性障害
○障害等級:障害者手帳3級、障害年金3級
○就労状況:就労移行支援利用中、メンタルケア心理士取得(認定手続き中)
○家庭環境:一人暮らし
○併発している他の傷病:社交不安障害、軽度の自閉スペクトラム(旧アスペルガー)
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