双極性障害の方は実は「躁状態」の取り回しの方に苦慮してらっしゃるのが実情ではないかと、私本人としても痛く感じているところです。躁って、その時はわからなかったりします。
私自身、ここ半年くらい躁病相を基調にしていることは経過観察で理解しています。いわゆるⅡ型が躁を基調にしている時に気をつけなければならないのは「調子がいい時とはどういう時であるか」という見極めと「調子良すぎたらその後体調崩すよね」ということのリスクヘッジです。
「体調崩す」とは別に鬱に転じるということではなくて、単純に体調管理に不具合をきたす状況です。私の場合、ちょっとした楽しいイベントでやり過ぎるとか、過活動になりすぎるとか、ストレス発散し過ぎるとかです。これが割と重要で躁の時の発散加減は普通の人だったらストレス発散になるであろう行為も寧ろ負担をかけてしまう場合があります。)
ここで困るのは「その時」に気がつき辛いことです。ただ、これを少しでも回避する手段は毎日の「生活リズムチェック表」で検証可能にすることです。サボってしまうこともあると思います。毎日つけるの大変だから。でも、それでも記録しておくと傾向がわかるので分析がしやすくなります。
これだけ聞くと「そんなん教科書にも書いてるから、知ってら」という方もいらっしゃるかとも思います。だた、これを第三者と検証すると逃げ場がありません。あなたの選んだ方でいいです。カウンセラーさんでもなんでも。「こういうことになる直前って、こうだったんです」って半分でもいいから正直に一緒に見てくれる方を選んでください。
躁状態や混合状態はそうして検証していくしか手がないように思います。本当に躁が立て込んじゃったら、自分からそういう存在を遠ざけて孤立してしまう恐れもあります。ともかく観察することです。
DUB主任
○性別:男性
○年齢:50代前半
○診断名:双極性障害
○障害等級:障害者手帳3級、障害年金3級
○就労状況:就労移行支援利用中、メンタルケア心理士取得(認定手続き中)
○家庭環境:一人暮らし
○併発している他の傷病:社交不安障害、軽度の自閉スペクトラム(旧アスペルガー)
関連ナレッジ
読書スピードが躁状態を計る物差し
この病気を持っていると、「自分の状態」というものが分かりにくくなるかと思います。私も、同じ悩みを持っていて「今日は普通だ」と思っていても、Read more
知的な会話の刺激が躁転の一因
知的な方と話をしていて、躁転する。話す相手や内容によって刺激を受けすぎることがある。直近では弁護士の方と相談しているうちに躁転してしまい、Read more