ひどい時には声を出す事すらおっくうに

鬱状態の時、気分が落ち込むのは想像しやすいかと思いますが、身体的な症状が出ることもあります。まず、体がだるく、重くて倦怠感が取れません。何をするのも億劫で、ひどい時には声を出す事すら億劫になります。首を振って「はい」「いいえ」の意思表示をしたいほどに声を出すのが億劫になります。会話もつらくなるので、人と話をしたくありません。極端ではありますが、声を出すくらいならパソコンのキーボードを叩いた方が早いのではないかというくらい声を出す事すら億劫になります。

また、普段は朝起きて日中活動して、夜眠るサイクルが出来ていても、鬱状態の時は日中起きていられません。布団に入らずとも部屋のそこら辺で横になってしまいうつらうつらと眠ってしまいます。その眠りは決して心地よいものではなく、現実と区別がつかないような夢を見たり悪夢を見たりするので眠っているからと言って疲労感が取れるわけではありません。また、横になっていて意識はあるものの、頭の中では何も考えられなくうすらぼんやりしてしまう状態にもなります。

食はというと、普段健康に気をつけて食事をしているのができなくなります。お腹は減るし普段なら抑えられる空腹感を抑えることもできなくなります。ちゃんとした料理を自分の体に必要な分だけ作って食事をとることが出来なくなり、普段我慢していてかつ簡単に摂れるインスタントラーメンやスナック菓子などを押し込むように食べることもあります。ちゃんと噛んで食べるのも面倒なので、押し込むように物理的に胃が膨れるまで大量に食べ続けます。そうすると、普段食事をするより量を食べてしまうので、かえって体重が増えてしまいます。

鬱状態と言えば、気分だけに影響が出ると思う方もいらっしゃいますが、身体的にも影響が出ます。鬱なら眠れなくて痩せていくと思うでしょうが、逆もあり得るのです。