オープン就労の利点を生かすには自分を知ることが大切

障害をオープンにして働くと、体調(主にメンタル)にも配慮してくれますし、病院も行きやすいです。私自身、鬱状態だと動けなくて布団から出られない状態が続いたりしてしまいますので、そんな時はちゃんと電話をして休ませて頂いてました。

薬の副作用か症状で頭の回転が鈍くなるという事が分かっていただいていたので、一気に仕事を言わないとか、一つ一つ作業を終わらせてから指示をもらうようにもしていました。そういったところを分かってもらえるのはオープンの利点かと思います。しかし、自分で自分の状態を把握してその対処が取れないとなるとオープンで働く利点は少なくなってしまうかと思います。

私は忙しいシーズンに、10時からの仕事なのに朝の5時頃に職場に行き、自分ができる作業を朝のうちに終わらせておくという日々を送っていました。明らかに躁状態です。躁状態でワーカホリックになっていると言う事を私自身も気づいていませんでしたし、上司も気づいていませんでした。ただ、「がんばってくれているな」位に思っていたそうです。

私は睡眠時間が減り仕事ばかりするようになりました。そして、しばらくすると体は疲れ切り、だるさは取れず気分も落ちてしまいました。そんな日が2ヶ月ほど続いたらメンタルバランスを崩して職場に居られなくなるほどの症状が出てしまい、医者に休職の診断書を出してもらい、休職。そしてそのまま辞めてしまいました。

こればかりは、障害をオープンにして働いていてもどうにもなりません。躁状態でワーカホリックになっている状態に自分も周囲も気づかず、自分の障害にそんな特性がある事を自分自身でもわかっていなかったのですから。

自分の躁状態、鬱状態、混合状態で現れやすい傾向とその対策を分かってもらえるという点ではオープンでの就労がよいかと思います。その為には、自分自身の状態を上手く把握するのが必要だと思います。