鬱は病気に立ち向かう意志さえも奪う

私は双極性障害Ⅱ型なので、1年のうちほとんど鬱状態でした。起き上がれないほどの倦怠感と頭痛、背中の痛み、気分の落ち込みと、とにかくひどい状態でした。

家事ができないから子どものために役に立ててない、普通のことができないから自分はだめな人間だ、もう生きていること自体が迷惑をかけているという、負のスパイラルに入って抜け出せない状態でした。

例えば、病気に対して頑張って治すぞとか、絶対に克服してみせるとか、癌であるとかほかの身体的な病気の方が病気に対して負けるものかという強い意志があるとしたら、鬱の状態では、その意識すら考えられなくなるという怖さがあると思います。元気な自分、治したいという希望すら思い描くことも難しくなります。とにかく自責の念にかられて自分を責めてばかりいました。生きていてはいけないのだと思い込み、希死念慮も常に頭から離れませんでした。実際に自殺企図で入院に至りました。首を吊ろうとしたところを見つかってしまいました。