これは双極性障害に限らずかもしれませんが、自分の症状やコントロールできない感情を客観視するために役立つものがあります。それは、日記です。手書きでもいいですし、今流行りのブログやSNSでもよいでしょう。文章を書くことで自分自身の考えをまとめたり、感情を見直したり。しばらく経ってからそれらを見直すと、「ああ、あの時はあんな状態だったのだな。」と自分自身を振り返ることが出来ます。
手書きの日記の良い点は、「誰にも読まれない」ということでしょう。自分自身の中にあるどす黒い感情や辛い症状だけでなく、それらに関して自分がどう思っているのかを書きだすことが出来ます。もちろん、長い日記を毎日つける必要はありません。精神状態によって字が汚くなったり、事細かにびっちりつけたりと差はあるでしょう。「誰にも読まれない」ので思いっきり吐き出すことが出来ます。人には言えない気持ちの一つや二つあるでしょう。しかし、それを読むのは自分自身のみ。吐き出してすっきりも出来るし、後から見直せるという点ではとても役に立ちます。
ブログやSNSを使う利点は、「誰かがそれを読んでくれる」という手書きの日記とは真逆の事になります。自分自身の苦しい症状を吐き出したりすることで、その事について検索してきた、それについて情報を必要としてくれている誰かが読んでくれます。読んでくれただけでも「自分なんて誰にも必要とされない価値のない人間だ」と思っていた気持ちが楽になることもあるでしょう。「この記事を読んでくれる人がいて、その人には私は必要とされている」という承認欲求も満たされやすくなります。ただ、気を付けてほしいのはその記事について世の中の全員が理解してくれるわけではないと言う事です。否定的な意見ももらうでしょう。その事はあらかじめ覚悟してください。また、読み返して自分を客観視すると言う事は手書きの日記と変わらず役立つでしょう。
手書き、SNS両方において言えることは「後から客観視できる」と言う点です。「この時期、眠れてないしいつも何かにキレている」とか「日記を書くことも出来ないくらい落ち込んでいたのだな」と自分自身の理解へと繋がります。ノートを一冊(もしくはSNSのアカウント一つ)を用意してただ書きつけると後々役に立つのでお勧めです。
まっすー
○性別:女性
○年齢:30代後半
○職場環境:無職→障害者雇用枠
○家庭環境:一人暮らし
○障害等級:障害者手帳2級、障害年金2級
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