双極性障害の困ったところは「うつ」も「躁」もあることです。そして人それぞれですが波もあります。躁が昂じてうつがくるとか色々。そこで、私が精神科デイケアの主に心理教育プログラムと生活リズム表をつけるという中で培ったワイルドカードがあります。ずばり「早く寝ること」です。
これはうつ症状のときでも躁エピソードと思われるさなかでも、です。双極性障害で困ることの主軸は「コントロールが効かなくなるなること」だと感じています。早寝とはその日内リズムを強制的にリセットする効力があります。
ただ注意が必要です。眠るために飲むお酒はダメです。お酒を飲んで眠くなっちゃって寝るのはダメ。「だって眠れないんだもの」という方は強力な睡眠剤を処方してもらってでも眠りましょう。ともかく「早朝覚醒」という時間帯に起きないバランスくらいの早寝。
私は9時半に床に就くことを目標にしています。周りに「寝すぎ」と言われることもありましたが、それでもいいのです。日中眠くならなければそれでいいのです。眠りの力は侮れません。サーカディアンリズムとその調整は、私たち双極性障害罹患者に力を与えてくれます。
DUB主任
○性別:男性
○年齢:50代前半
○診断名:双極性障害
○障害等級:障害者手帳3級、障害年金3級
○就労状況:就労移行支援利用中、メンタルケア心理士取得(認定手続き中)
○家庭環境:一人暮らし
○併発している他の傷病:社交不安障害、軽度の自閉スペクトラム(旧アスペルガー)
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