病気について話すことで職場の人との距離が縮まることも

現在、私は障害者雇用で働いております。精神障害を持っている就労支援を利用して仕事を探しました。面接の際に、私自身の症状について話しています。聴覚過敏がある事、気分のアップダウンがある事、眠れない日があり、そういう時は体調を崩しやすい事を話しました。

先日、就労支援の人と直属の上司と私で面談をしました。働いている間に鬱状態になってしまった事があることを話しました。すると、上司の言葉は「そんな状態だなんて、全く気付かなかった。本当に知識がなくて。」というものでした。障害者雇用であり、双極性障害についての症状を話してあったにもかかわらず「知識がない」と言われてしまった事に私はショックを受けました。その事で私は思い悩みました。

しばらくたって、また上司と面談をする機会があった時に思い切って上司に聞いてみました。「私の障害について知っている人はいますか?」と。すると職場の三分の一位の人は知っているという返答が返ってきたのです。また、誰が知っているという事も教えてもらいました。

ある日、睡眠リズムが崩れ、数日眠れない日が続いてしまいました。そんな日に、仕事が暇で早上がりしてもいいという日がありました。その場にいた人は私が双極性障害であることを知っている人ばかりだったので「上がらせて頂いて助かります。薬を飲んでも眠れてなかったので。」とみんなの前で言ってきました。その時の皆の反応は
「眠れないってどういうこと?大変だね。私なんて布団入ったら3秒で寝ついて朝までぐっすりだよ。」と笑いながら明るく返ってきたのです。

自分自身の辛い症状を話すのは難しい事です。でも、話さないと分かってくれませんし、話すことで職場で周囲の人との距離が縮まることもあります。症状が出ていて苦しい思いをしながら働いている方、その辛い症状について職場に話せる人がいるのなら思い切って話してみるのもいい方法かと思います。