鬱状態だと全身の痛みがあります。ただし「痛み」といっても実際の痛みではなく幻の痛み、幻覚のような幻痛ですが、脳にとっては幻の痛みも本物の神経の痛みも区別なく知覚しているのでしょうから、痛いです。幻だから痛みが錯覚、ということではありません。 鬱が酷い時は息をするのもできないほどです。
以前は毎月のようにこの期間がありましたが、2年前にリーマス単剤の処方でコントロールするようになってからは年に何度か、くらいになりました。楽になりましたが、完全になくなるわけではないんだと思います。 幻痛がひどいときには、これから逃れられるのなら死ぬほうが楽だな、と淡々と考えますし、この考えは脳が自分を騙そうとしているものでフェイクだ、と淡々と気が付いている自分もいます。体調が悪くなりコントロール不能になってしまうと希死念慮が暴走することもある(あった)のだとわかります。
服薬でコントロールできている限りは「淡々と見つめる」の自分が消えないだろうという期待はあるのですが、うまくコントロールされても幻痛が完全になくなる、ということもなさそうです。ただし、全身幻痛も数時間から半日、歯を食いしばれば和らぐ、ということも最近は感じています。以前は何日も何日も果てしなく続いて恐ろしかったです。やはり薬の助けはないようでいて大きいと思います。
気がついたのですが、本当に全身が幻痛で苦しい時以外にも絶えず幻の痛みが、耳を澄まさなければ聞こえない低い音のように続いているようです。気分が晴れない時にはこの痛みをゆるく感じているようです。じくじくとした慢性的な痛みがいつもあって、気持ちが疲れ切っている、というのが自分にとっての鬱状態です。 思えば10代の頃からこの激化したり慢性化したりして続く幻痛を取り除く方法を探し続けていたのだと思います。躁とか愛とか暴走とか、すべて自分なりの鎮痛剤だったのでしょうが、反動が激しいこれらを使うと廃人になってしまうので、そっとリーマスで神経を保護しながら淡々と我慢する、が最善の生き方なのだろうと思います。
na
○性別:男性
○年齢:50代
○診断名:双極性障害Ⅱ型
○就労状況:クローズ就労
○家庭環境:別居して独居
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何事もネガティブになり常に死に方を考える
ベッドで寝たきり。トイレと食事くらい動くのみ。会話もしたくない、人嫌いに拍車がかかる、何事もネガティブ、死に方を常に考える、少しの変化も弱くなる、よく泣く、手首を切る、薬を大量に飲む、現実逃避が激しくなる。