私は、コミュニケーションをとるのが苦手でした。自分の話していることに自信がなく、相手に押し切られることもたくさんあり、表情では笑って受け入れていましたが、本音では悔しいなと思っていました。ずっとそうやって仕事をしてきたのですが、ある時、アサーションというコミュニケーション術を身に着ける機会がありました。
そこでわかったことなのですが、自分の考えに自信がなければ当然意見もあやふやな言い方になります。誰しも、これはこうだ!と言い切れることなんて実はそんなにないのです。というのは、何かの思い込みだったり、余計な知識だったりが入れば、それは憶測であって事実ではなくなります。
では、何が本当の事実なのでしょうか。「我思う、ゆえに我あり」という言葉があります。哲学者デカルトの言葉です。これは、私は、「ほとんどがあやふやなことの中で、唯一の事実は、自分が思ったこと」だということと解釈しました。つまり、相手の意見に対して自分の心の中でこう思った、というのは事実。なので、話をしていて、どう思ったか、素直な気持ちで自分の中で思い浮かんだことを考えます。そして、「私はこう思いました」と話をするのです。そう思ったことは事実なので、自信を持って話すことができます。
この「私は」から始める話し方のテクニックを「アイメッセージ」と呼ぶそうです。「アイ」は英語の「I」で、私のことですね。「アイメッセージ」は、自分の思ったことを発信する権利と、発信しなくていい権利も含まれます。つまり、思ったことは話していいし、話して損しそうだなと思ったら話さなくてもいいのです。ずるいことではなく、これは、誰にも認められている権利なのです。近年は、ネットやSNSなど多様な形のコミュニケーション手段があります。そんな中で、嫌な思いをしないためにも「アイメッセージ」を活用していきたいと思います。
匿名希望083
○性別:男性
○職場環境:フリーライター
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