プチ生活破綻者の家事・食事面でのズルゆる生活術
一人暮らしの方も、家事負担を受けている方にも、より良い生活構築を提案できればと思います。精神疾患や障害類に伴う、気力低下のため、家事を扶持する自身や家族の生活環境をうまく支えることができない方のために、考えてみました!そこそこの文量になりましたので、自分は大丈夫!という部分はさらっと読み流して構いません。
以下、あなたに当てはまることはありませんか?
- 食事(料理・買い物)がめんどくさい/空腹でもそのまま一日を過ごす
- シャワーや洗顔がめんどくさい
- 洗濯がめんどくさい
- 掃除がめんどくさい
- 作業スペースなどが物で散らかっている
1.食事(料理・買い物)がめんどくさい時は
ミックスナッツやカロリーバー、栄養補助ドリンク、サプリメントを適度に利用しよう。
【簡易食を利用】
市販のミックスナッツを型にいれて、ココナッツバターやチョコレートで固めて、自作シリアルバーを作ると安上がりだったりします。缶詰はレンジにオーブンやグリル機能があれば、缶のまま温められます。(蓋は開けてください。)レトルトパウチは、そのまま加熱できませんが、鍋で湯煎をしなくとも、湯煎もできる給湯ケトルがありますので、そちらを使うと便利かと思います。栄養補助ドリンクは、それ単体で一日分の栄養をほぼ満たすもののほか、日常生活で摂れる栄養素やカロリーを省いたものもあります。
【手間を省く自炊】
サラダチキンも簡単に自家製できますし、お湯でできるスープ(味噌玉なども)や野菜、果物でも十分な1食です。生姜焼きなどさくっと焼くだけの料理やほうれん草やナムルのように、レンジだけで作れるものもあります。ご飯やパンは小分けして冷凍、温野菜や煮物、パスタソース類は真空パウチでシール、副菜は2種類ほど作り置きして、お漬物やふりかけなども活用、肉や刺身は冷凍品を使うといったことで、サボりつつ、食に彩りが付けられます。余った野菜や果物はミキサーにかけてスムージーにしてもいいです。
【ネットで買う】
これらアイテムもしんどくて買いに行けない!という方は、通販をおすすめします。基本は、Amazonや楽天で事足りると思います。肉類や業務用、サプリを含む薬用品の専門ストアや食料品シェアサービスも意外と便利です。(ショクブンなどの献立&食品提供サービスもあります。)
【栄養素について】
特に冬場は日光に浴びる機会が減り、ビタミンDが不足、うつ状態への引き金になります。ほかにも、食や栄養により身体だけでなく、心の健康を損ねることがあります。
【健康を維持する仕組みづくり】
双極性障害では投薬などの関係上、体内の水分が不足しがちで、その状態がリスキーだったりします。丸一日は開栓しても冷蔵もしなくていいので、一日を長く過ごす場所やベッドの脇に薬とともに添えておきましょう。夏場でもない限りは、雑菌の繁殖は気にしなくても良さそうです。手間なくアクセス出来れば、薬もちゃんと飲んだり、食事も取れると思います。薬類は水場、カバン、財布、上着、ベッドなど使いそうな場所に置いときましょう。(ODしない限り、飲み忘れもそこそこあると思うので、処方薬も余ってるかと…。)
2.シャワーや洗顔がめんどくさい時は
ドライシャンプーや汗ふきシート、洗顔シートと保湿スプレーを活用しよう。
【ドライシャンプー】
死ぬほど眠たい、シャワー浴びると洗ったり乾かすので時間がかかるから夜更かしになってしまう…、という方には、ドライシャンプーをおすすめします!(ミストやスプレー、粉タイプ、シートタイプなどがあります。)これは皮脂汚れや匂いに対処できて、洗っていない頭や体で布団に入ると罪悪感を覚えるという方にはおすすめ!柑橘系の匂いだと、清涼感もあり、体の匂いも紛らわせます。(それでも気になるなら、枕を分けたり、裏面を使うという手も…!?)
【汗ふきシート】
また、汗ふきシートだけでも、脇や背中などを拭けるのていいのですが、私としては、足はちゃんと洗い流さないとなかなか落ち着きません。笑(汗かきなので、ニオイ菌が増殖しやすいので。)とはいえ、汗もかいていないし、着替えて寝るから大丈夫!…という時でも足は洗うようにした方がより安心です。それでなんだかんだ、私はしっかり水洗いか、スプレータイプのボディーソープで軽く洗っています。
【洗顔について】
これで、なんとかシャワーを入らずに済む……でも洗顔は??という時におすすめなのが、洗顔シート!最近は男性の方でも、メイクをされるので、洗浄力が強いクレンジングもできる洗顔シートでもいいのですが、敏感肌の方は刺激が弱いものから試して合うものにしましょう。また、ピーリングもできるタイプもあり、一石二鳥でおすすめです。そして、保湿スプレーです。一応、洗顔シートにも化粧水が含まれていたりするオールインワンタイプもあります。……が、汚れを拭き取るシートとケア用品が共通というのもあまり納得がいきません。笑 そこで、化粧水や乳液などが一体になっている保湿スプレーです。これで完璧ですね!
【髪を早く乾かす】
また、顔と頭は水で洗いたい!という方には、洗浄後に、「髪の毛速乾スプレー」を使うことをおすすめします。水で洗い流したあと、ポンポンと髪の毛の水分をできるだけ拭いてからスプレーをして、ドライヤーで乾かしましょう。スプレーの成分が水分に作用して、乾くのが早くなります。髪の長い人や毛量が多い人におすすめです!
3.洗濯がめんどくさい時は
予約タイマーを使って、帰宅時や作業の合間の休憩時に洗濯が完了するようにして、上手にタイミングを作って干しましょう。服やタオルなどもハンガーに掛けて乾かすと、乾いたあとクローゼットや吊り収納に掛けるだけで収納できます。寝巻きやバスタオル、下着類は洗面所にしまうようにすると、使うときに便利です。下着などの小物は、プラスチックケースやハンガーフック付きの掛け収納のポケットに入れるのもおすすめです。このポケット収納は応用すると、キッチン用品やリビングの小物・文房具などにも使えるのでこれまた便利です。
4.掃除がめんどくさい時は
【ルンバを使う、指定した日を掃除の日として最低限だけ整える】
ルンバを活用することで、床置きのものを減らす考えになるので、その点でもおすすめです。予め決めた日や曜日、時間を掃除に割り当てることで、無理やり片付けをするルール作りもできます。月1回の掃除でも大分見栄えが変わるようです。
【洗い物を楽チンに】
洗い物はまとめて(夏場注意)、浸け置きやスクレイパーを駆使して汚れを落としてからスポンジでさらっと洗浄が楽チンです。浸け置きには、蛇腹で薄く折たためる水栓付きのバスケットが良いです。おすすめは食洗機の活用で、タンク式のものは工事不要で比較的安いです。また、排水を別で仕立て(排水ホースにタンクを繋ぐなどす)れば、シンクの近くに置く必要もないので、設置スペースにお悩みの方でも検討する余地があります!
5.作業スペースなどが物で散らかっている時は
気になったら(作業前など)整理するを徹底すると、ある程度は作業スペースが確保できると思います。この際、ゴミは全部燃えるゴミでもいいです。(そういう自治体もあります。)汚れていないプラスチック包装であれば、周りにコンビニ袋があるならそれに詰め込みましょう。ほかの不要物については、とにかく大きいゴミ袋に入れていきましょう。それは日付順に並べてしまうなどで探しやすくなると思います。押し入れ収納は多段化出来るようなラックを導入すると収納効率が上がります。重ねての収納がしやすくなります。
ジャンルごとでまとまりがあるものは少し工夫してもいいです。リモコン類、小物、化粧品、本、書類、工具や文房具などなど、取っ手付きのプラケースなどであれば、取りやすく、取っ手にシールなどを付ければ視覚的に分類できます。
書類は、関係のあるものをまとめるにはクリアファイルより専用のケースにするほうがおすすめです。クリアファイルの端にテープをダラっと貼り、しっぽのようにしても取り出しやすくはなります。
〇最後に:
今まで挙げていませんでしたが、家事ヘルパーや整理収納アドバイザーに手伝ってもらうという手があります。意外と汚部屋というのは多いらしく、汚くても特になんとも思われません。居心地わるいのであれば、自宅を空けていても家事をしてもらえます。ただ、どちらも多少は片付けたりしてアタリを付けておいた方が、手間が減るので作業時間が減り、節約になるかなと思いました。
食や運動(生活スタイル)を改めると、かなり精神衛生が向上すると思います。しかし、その前にそうする気力が湧かなくて、部屋が汚くなったり、体にまで手入れが行き届かなくなったりすると、そのことで余計に気が滅入ったりもすると思います。これでは負のループになります。
もちろん、適切な投薬や気力、体を動かすエネルギーをしっかり摂るのが大切なのですが、その上で家事の負担やサボる罪悪感を軽くする方法を検討してみました。反響やほかのより良い方法の提案が挙がればいいなと思います。私を含む、同病他者の皆さまがたに更なる向上がもたらされればなと切に願います。
Herb善治
性別:男性
年齢:20代前半
診断名:双極性障害Ⅱ型
障害等級:申請中(2級予定)
現在の就労状況:休職、リワーク利用中
現在の家庭環境:県外就職一人暮らし
併発している他の傷病:ADHD(未治療)
関連ナレッジ
病気の失敗に罪悪感を持たない
全般的な対策,コラムやエッセイ,病気と生きる・向き合う,対策
躁鬱のせいで失敗したときは、罪悪感を持たないことが一番肝要です。罪悪感は人を委縮させます。邪魔なだけです。Read more
病気と付き合っていく上で大切にしている考え方
全般的な対策,コラムやエッセイ,病気と生きる・向き合う,対策
私が思う、躁うつ病との付き合い方は次の3つです。
- 病気を認める勇気をもつこと
- 罪悪感を持たないこと
- 小さな一歩を愛すること
初めの1~3か月はしつこいくらいゆっくり丁寧に。鬱で崩れたときリカバリーできるように。感情も病状も長続きしない覚悟をもつように。これが挫折の数々から学んだことですが、私もまだ明確な答えは得られていません。
本当にモニタリングが必要なのは「気分の変動」よりも「感受性の変動」なのかも
全般的な対策,コラムやエッセイ,病気と生きる・向き合う,対策
これまで気分の変動を一日単位で記録してモニタリングしてきたのですが、私の場合、本当にモニタリングが必要なのは「気分の変動」よりもRead more