主治医の先生に、「気分がいいときは頑張りすぎちゃうから抑えようね」と言われたとき、私は調子が悪かったので何でも否定的に考えてしまい、「いや調子よくなっても私何も頑張ってませんよ」と答えました。そしたら、先生が困ったように笑って「じゃあ調子良くなったら1日にやったこと書き出してごらん。今と全然違うから」と言われて、その時は面倒くさいと思いましたが自己分析に役立つかもと思い、毎日その日にやったことを書き出すようにしました。
気分が沈んでいる時期って1日を振り返った時に今日もくだらない何も成長のない1日だったなと、1日の価値を見出せずにいたのですが、記録をつけるようになって私の「1日」に対する価値観が少し変わりました。活動内容はさほど変わってなくても、今日もちゃんと何かをして生きたという事実が目で見えるようになったからだと思います。それに気分の波と行動の変化も分かってきてこれはなかなかいいぞと感じました。
例えば、調子が下がっているときはアニメやYouTubeの視聴ぐらいしかしていませんが、調子が上がると新聞やニュースを見るようになり、私の気持ちの視野が広がることが分かったのです。また調子が良いと全くアニメやYouTubeを見なくなって、疲れてきて気分の降下が始まるとそれらに費やす時間が増幅するということも分かってきました。
私は現在高3です。高1の時に双極性障害が始まりましたが、当時は放っておけば休んでいればそのうち良くなると思っていました。でもあれから2年も気分の波に悩まされています。いよいよこれは自分で治す努力をせんといかんと思うようになったのは最近のことです。そんな中で先生に言われた通りに1日の活動を書き出すようにしたのも、自分で自分を理解してこの病気を治すという意識が生まれたからでした。こんな病気厄介以上の何物でもありませんが、この病気になって初めて私が私の面倒を見るという感覚を持てました。当たり前に誰もが自分の面倒を自分で見ているけれど、1日にやったことを活動内容として書き出すなんて、どっかのアスリートのマネージャーとか動物の研究者くらいしかやらない気がします。そう思うとちょっとこんな面倒な自分も面白いです。
全然まとまった内容ではありませんが、もし今自分の気分の波に苦しんでいる方がいて、日記とか記録をつけていないのなら、是非記録をつけてみてください。自分を管理してあげられるのは自分ですから。波があってもきっとうまく生きていけます。
月穂
性別:女性
年齢:20代前半
診断名:双極性障害Ⅱ型
現在の就労状況:学生
現在の家庭環境:一人暮らし
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