当事者会を探していた時に偶然発見しました。双極性障害と治療について学び、本人が主体的に病気に取り組む事を目指す「心理教育」とのことです。最初は、無料公開されている動画を観ていました。各テーマを短く(4~7分)にまとめており見やすいです。
探っていくと、ZOOMでの双極性障害限定の集団心理教育(ゼミ)という形がある事を知り、参加してみました(2021年~)。内容は、各テーマの動画を見た後、より深い解説とQ&A、そして一番楽しみだったのが当日のテーマに合わせた参加者同士のトークでした。(主催者にも当事者がいて「お勉強」というより当事者会的な感じ)
●普通の当事者会(私の参加した所の印象)
参加者のテーマは色々バラバラなので、統一感がなく深まらない。それはそれでいいのですが。一回限りの参加の方もいたり、誰が参加するかも分からないので、話していいか不安があったりするかもしれません。
●ネット心理教育のゼミ(集団心理教育)(ちょっとお金かかる)
ゼミは「教育」と言っても普通の座学のお勉強とは違い、全員当事者なので「上から」ではなく当事者同士の会話の中で自然に記憶に残る感じが良かったです。
「バルセロナ・プログラム」というスペイン・バルセロナ大学で開発された双極症向け心理教育に合わせて1回につき1テーマ。話す内容が絞られ話しやすい。
なるべく同じ参加者が連続して参加するようにしており、会う機会が増えて顔見知りになるにつれ、「今まで話せなかった深い事も互いに話せる」といった良い雰囲気に。終わり頃にはみんな仲良しに。
2022年10月現在の第9期は1クール週1回×9回という短縮版が行われていますが、私の参加した第7期・第8期は1クール週1回90分×25回という長丁場でした。長いけどこの長さが参加者をお互い親しみを増す要因かと思います。
「心理教育」は「うつ病学会治療ガイドライン 双極性障害2020」にも「再発予防に有効」とあります。私は独学で色々な本を読んだりwebで検索し、また当事者会に参加しましたが、系統的に整理された内容をそれも集団でゼミ形式で学ぶというのは初めてでした。こんなに楽しいとは思いませんでした。学んだ事を活用して気分が安定してきたと思います。
【活動内容】
- 双極性障害に関連する無料動画の配信
- 双極性障害向け集団心理教育(ゼミ)の開催
- 輪読会:双極性障害に関する本を一緒に読んで理解を深めるグループワーク(無料)を月に1回
- ルーム:双極性障害の方が持つ悩みを募集し、毎月1つをピックアップしてそれについて深めるグループワーク(無料)を月に1回(1テーマの当事者会かな?)
- 著名な先生を招いての講演会(無料)
※2022年9月現在。私の分かる範囲の情報です。
【最新情報は以下のアカウントから】
公式Twitter「ネット心理教育(双極症編)」
https://twitter.com/shinrikyoiku
公式YouTubeチャンネル「こころの病気 ネット心理教育」
https://www.youtube.com/channel/UC55YZ7wp7h1tnshBDcEstWA
ひかり
性別:男性
年齢:60代
診断名:双極性障害
障害等級:障害手帳2級、年金2級
現在の就労状況:無職
現在の家庭環境:両親と同居→一人暮らし
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