この苦しみをあの人たちにも味わってほしいという思いが頭をよぎることも

たとえば、薬だけで治ると思っている医師とか、うつ状態での仕事をあざ笑った上司とか、体調が悪くなった途端、露骨に無視し始めた同僚とか。

どんなに説明しても理解してもらえないだろうこの病状を、苦しみを、もしあの人達が少しでも味わう瞬間が来るのなら。

年をとって、世の中がどんどん変わって、周りはみんな若い人ばかりになって、話が通じる人がいなくなって、体力も気力も衰えて、出来ることがだんだん少なくなって、動けなくなって…。

ある日ふと一人で寝ている時間が長くなった事に気づいた時かな、とか思うことがある。

でもたぶんあの人達はうまくやり過ごせるんだろう、わたしと違って。