鬱の診断から8年を経て双極性障害へ

8年ほど前、社会人1年目(23歳)の冬に、仕事のストレスで鬱状態になりました。朝がとにかく辛く、家を出るギリギリまで起きられない。不安が強く、寝付けない等の症状がありました。

そこで初めて精神科にかかりました。あくまで鬱「状態」ということで、鬱病という診断は下りませんでした。その次の冬も、またその次も同じような状態になりました。

25歳の誕生日に結婚しました。その前後は症状が出ませんでした。幸せなときは症状が出ないということで、精神的、後天的な部分が大きいのだろうと思っていました。

26歳のときに出産しました。出産後8ヶ月ほど、ずっとメンタルが停滞していました。出産後に精神のバランスを崩す方は多いと聞いていたので、特に不思議には思いませんでした。子どもが1歳を過ぎた頃、復職しました。

子どもが2歳位のときだったでしょうか。それまでに経験がない症状が現れました。たくさん寝ないとやっていけない人間のはずが、短時間睡眠でも平気。まだ仕事と家事の両立が上手くできていなかったので、日中だけでは家事が終わらないこともあって、早朝4時、早いときは2時半とか3時から、寝ている子どもをおぶって家事をしていました。(私が隣にいないと目を覚まして泣いてしまうため。)

またこのときは、前向きなアイデアがどんどん浮かんできて、色んなことに挑戦したくなりました。ネガティブな元々の性格からは考えられないことでした。

また、金遣いも荒くなりましたが、元々浪費癖があったので、そこは気に留めませんでした。いま思えば完全に躁なのですが、この頃は双極性障害についての知識が皆無だったので、躁という概念を持っていませんでした。

しばらくして寒くなると、また鬱の症状が出ました。精神科には、調子が悪いときしか通いませんでした。毎年寒くなると鬱状態になるため、冬季鬱の診断が下りました。しかし、抗うつ剤をいくつか試したものの、全く効果がありませんでした。

その後も、約半年おきに、躁状態と鬱状態を繰り返しました。鬱状態のときは、前述のように朝がつらく、とにかく外出が苦痛です。仕事には、無理やり身体を引きずって行っている感じです。抗うつ剤が効かないので、ベンゾ系の薬で騙し騙し、何とか日々を過ごします。

私の場合、短くても3ヶ月は鬱期が続きます。その間、どうすることもできず、ただひたすら、回復を待ちます。

双極性障害の診断が下りたのは、つい最近のことです。ネットで双極性障害のことを知り、まさに自分のことだと思い、主治医に話したところ、そうみたいだねという感じで診断されました。主治医のほうから断定する形ではなかったです。あまりバシッと診断を下さないスタンスの人でもあるので。

それから、エビリファイ、リーマス、デパケン等、双極の薬もいろいろ試しましたが、やはり効きません。向精神薬とは相性が悪いのでしょうか。効かないならその病気ではないのではとも考えられますが、やはりメンタルの高低差を考えると、双極で間違いないと思います。

最近はなぜか、躁が現れなくなりました。私は躁エピソードが軽く、躁を利用してタスクをこなす感じなので、無いと無いで困ります。久しぶりにフラットな状態を味わっていますが、寒くなるとまた落ちるのでしょう。