『バイポーラー(双極性障害)ワークブック 初版』

いま軽躁状態ですが、鬱状態への予防の為と服薬管理を思い出してこの本を読み直しています。自分が過去に鉛筆で書き込んだ事が役立ちます。「服薬をしなくなってきたり面倒になってきたらウツの始まりだ」と。忘れていました。

以下、2007年に自分のブログに書いたことです。

双極性障害(そううつ病)の患者を対象にした、認知療法のワークブックの一つ。私が、この本で一番に推薦する章は、「第六章 薬物治療の効果を最大限に得る」である。

この病気で一番の問題は「ずっと薬を飲み続ける必要がある事」ではないだろうか。飲み続けることで症状が穏やかになる事を目標に治療はされるのだが、薬を飲み続ける=治らない病気という勝手なイメージがあるのだろうか。

また、自分勝手な服用中止もこの病気ではよくある。私も実は20年以上も「薬は調子がよくなったら、風邪くすりのように自分で判断して勝手に止めていいんだ」と思っていた。リーマスを飲んで調子が良くなっては、勝手に止めて、調子が悪くなると薬をもらいにいっていた。何回も繰り返して。大きなウツが来た後、初めて本やネットで勉強し「双極性に薬を飲み続けることが、いかに難しいか。しかし、いかに大切か」を学んだ。(2021.01追記 そう書いていたのに忘れていた)

この本の中に「リチウムなどの気分安定薬の服用を中断し、そののちまた服用を再開した場合、症状をコントロールする効果が低下している、あるいはまったく効果が無いということが明らかになりました。」という一節が有る。このワークブックで薬を飲み続けることに対して自分がどう感じているか、理解してみて欲しい。

他にも、いろいろと役立つ事が自分にはあった。この本の中から、自分の症状の緩和に役立つヒントがみつかれれば嬉しい。ただ、私はうつの時には実はこの手の本を読めない。いや読めるのだけど、落ち込みが酷くなったりする。ただ自分用のうつ対策を考えたりメモったりした個所だけは、うつの時でも読もうと思う。

★減点になるとすると
比較対象となる「うつ躁回復ワークブック」(保健同人社・廃版)にくらべると、体験例が少ないこと。本のサイズが小さく記入のスペースが小さいこと、ページ数が多い事。体験例が多いほど、自分と比較しなが考えるきっかけが増えるし、本そのものに自分の体験を記入していくことで、後で大変に役立つ。あとは、翻訳ものにありがちで読みにくい事。