鬱から復活する度に、自分を変えるための新たな気づきを得る
これまで20回近くうつ状態を経験しました。長く続いたもの、短めで済んだもの、重症化したもの、軽症で済んだもの、本当に様々です。自分でも不思議なのですが、毎回、鬱で苦しんで苦しんで、ようやく体調が上向いてきて、少し何か考えられるようになってきた頃、自分を変えるための新たな気付きを得るんです。
きっかけは様々で、自分でふと思いつくこともあれば、何かの情報に触れてそこからヒントを得ることもあります。気付きを得た直後は、まるで誰かが、「あなたにはまだ足りないものがあるから、そのまま行かせないためにうつ状態にしたんですよ~」、と言っているような気がするのですが、しばらくすると忘れます(笑)
こうやって、転んでもただでは起きないというか、毎回得るものを得て鬱から復帰して、自分を少しずつ変えてきたつもりなのですが、それでも結局20回近く鬱になっているので、「え、まだ足りないんですか…?」と心が折れそうになることもあります。いつになったら気付き終わるのか…。いや、もう気付かなくてもいいから、鬱になりたくない。それぐらい、未だにやっぱり鬱は辛いです。
白楽たまき
○診断名:器質性双極性障害
○家庭環境:実家暮らし
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