実家近くの集落では私の病気は”すい臓炎”ということになっている

私の実家は山の中にある集落で、人口も少なく同じ集落に住む人たちはみんな顔なじみと言う所です。初めて体調を崩し実家に帰ってから今まで、私の病気は”すい臓炎”と言う事になっています。”胃炎”などなら、知識はあっても”すい臓炎”ならさほど症状についても知られておらず、周囲の目をごまかせるからです。

もちろん家族は私が双極性障害であることを知っており、受け入れてくれています。ただ、小さな集落でインターネットもなけれは、双極性障害についての知識もほぼ無い人ばかりで、いまだ精神の病気に対していい印象を持たない高齢の人ばかりの集落の人に、私が精神の病気である双極性障害と言う事は母にとっても言いにくい事でしょう。

差別という所までは行きませんが、実家では私の病気は周囲に伏せられています。私が仕事が休みなどで実家に帰省している間、近所の人が我が家にお茶を飲みに来る時などは「薬を入れているポーチを隠しなさい」と言われています。親が「ちょっとお茶でも飲んでいかない?」と誘う声がすると、私は居間に置いてある薬のポーチを隠します。周囲に見られないように。

都会では双極性障害がどんな病気か知られていたりもする場合もありますが、田舎の集落ではそうではない場合もあります。家族への対応と、それ以外の人への対応は柔軟にした方が良い場合があるのです。