自己否定は自分の本意ではなく症状の一つ
双極性障害の症状を理解してもらえていないと感じることは多いです。ケガをした他の人がどのくらい痛いのかがわからないのと同じで、自分の感覚ではない感覚はわかることはできないので、仕方ないなと思うことはあります。ただ、私自身が自分の症状についてどう感じているのかは、伝えることができます。
私は、双極性障害と診断されています。ただ、診断される前と治療を始めた後で、自分自身の何が変わったのか、とてもよくなったと周りには言われるのですが、自分では違いがわかっていません。私にとっては普通なのです。
確かに治療する前は、みんなも自己否定しているし、一つの考えにこだわっているし、たまに自分自身の命を軽んじることもあると思っていました。しかし、やはりそれは症状で、よく考えてみたら、そのような考えは自分の本意ではないこと、なによりもそのような考えは、自分でも予想外に何も原因がなく発生していることがあるということがわかりました。こういうことに気付けている分は、治療の効果が出ているとは思います。
そして、自己否定の度合いも人それぞれ、中にはほとんど自己否定感を持っていない人もいるということも知りました。私は、もし症状が出た時は、なぜかそういう考えになってしまうけど、それは自分の意思ではないことを強く思うようにしています。そのことで症状が出た自分は甘えてなっているというという自己否定に負けないようにしています。
周りには、「なぜか」そういう考えになってしまう、自分でもコントロールできない、ということを理解してほしいなと思います。でも、理解してもらうこと自体が難しいとも思っています。
匿名希望083
○性別:男性
○職場環境:フリーライター