肥満が躁うつ病の症状や予後に悪影響を及ぼすという研究報告も

肥満が躁うつ病を悪化させることもあるそうです。躁うつ病だから肥満になるだけではなく、肥満そのものが躁うつ病の予後を悪化させるそうです。身体の健康の悪化が心の健康の悪化を招くだけではありません。たとえば、肥満の双極性1型障害患者と肥満でない患者とを比較したいくつかの研究報告(※1)があります。

  • 過去のうつ病相ないし躁病相の回数が多い(急速交代型含む)
  • 難治性の病相を呈することが多い
  • 再発し易い
  • 自殺企図歴が多い

さらに、抗精神病薬やリチウムなどの気分安定薬には体重増加の副作用があります。そのため、肥満は薬物治療中断の動機となり、病状が悪化する一因にもなります。

 

(※1)参考文献一覧

  • YouTube動画「双極性障害なら肥満に要注意[本格]体型は病状に関係するの? 精神科・精神医学のWeb講義」 / 精神科医 松崎朝樹の精神医学(https://www.youtube.com/watch?v=bLa82sT2ZHo
  • Fagiolini A, Kupfer DJ, Houck PR,et al.[2003] “Obesity as a correlate of outcome in patients with bipolar I disorder” Am J psychiatry, 160, pp.112-117.
  • Fagiolini A1,Kupfer DJ,Rucci P, et a1 [2004] “Suicide attempts and ideation in patients with bipolar I disorder” JCIin Psychiatry, 65, pp.509-514.
  • Goldstein BI, Shang-Min Liu,b N Zivkovic,c Ayal Schaffer,a Lung-Chang Chien,b and Carlos Blanco [2011] “The burden of obesity among adults with bipolar disorder in the United States” , Bipolar Disord, Jun, 13, 4, pp.387–395.