変わろうとする意志を持って、行動や習慣を少しずつ変えていけば、症状はきっと良くなっていく
双極性障害を患ってから、7年の月日が流れました。今自分で「あれ、いつ双極性障害になったっけ?」と数えて「7」という数字が出てきた時、「あ〜、もうそんなになるのか」と静かな声を出しながら驚いてしまいました。しかし、この7年でだいぶ症状が軽くなったように思います。
ただ、今の私は割と軽躁状態に近いです。過度な多幸感ややる気に満たされ、何かしたくて仕方がないといった感じでしょうか。
今まで鬱状態の時は多くの記録を記してきましたが、軽躁の時は立ち止まって自分の状況を記録することがほとんどなかったので、この機に軽躁を記しておこうと思い立ちここにやってきました。
躁と言っても軽躁なので、側から見ても異常な感じはせず、やる気に満ちた人間としか映らないかと思います。また自分自身もやりたいことが思うようにできている感覚があるので、充実した気持ちです。
問題があるとすれば、私の場合は夜眠れなくなることと、多幸感が強すぎて逆に不気味さを感じることくらいでしょうか。寝る前になっても、あらゆる考えが思いついて、なかなかメモ帳から離れることができません。睡眠導入剤の薬を飲んでも効きが悪くなかなか寝つけません。また、多幸感に関しては大きな害はありませんが、少々気味が悪くなったり、いつか鬱状態になる自分を考えるとほんと病気って恐ろしいなという感覚にさせられます。
しかし、軽躁の私が言っても何の説得力もないかもしれませんが、素直に今感じていることを述べさせていただくと、「双極性障害は良くなっていくから大丈夫だ」ということを今苦しみの渦中にいる同士に伝えたいです。ただし何もしなければ何も変わりません。大事なのは変わろうとする意志にあると考えます。
私が7年前双極性障害になった時は、放っておけばその内良くなると思っていましたが、それで4年くらいの月日を無駄にしました。本腰を入れてちゃんと治そうと思ったのは3年前くらいからです。大きく変わった行動は、日記を書くようになったことと散歩を始めたことでした。日記は何んとなくで始めたことでしたが、書くというセルフモニタリングが治療として効果を発揮したと感じています。また散歩は毎日続けたことが自分にとって大きな自信となり、他のことに挑戦するためのエネルギー源になりました。
このように自分の行動や習慣を何か一つでも変えてみると、生活が人生が少しずつ変化していきます。受け身でいても、状況は良くなっていきません。自ら変わろうとする意志が必要だと思います。それはうつ状態にあっても、躁状態にあっても言えることです。無理をしろというわけではありませんが、自分ができることから、変えられることから少しずつ変えていけば、きっと双極性障害の症状が良くなっていくと思います。
月穂
性別:女性
年齢:20代前半
診断名:双極性障害Ⅱ型
現在の就労状況:学生
現在の家庭環境:一人暮らし
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