鬱だけでなく躁のことももっと知られるようになるといいな
躁と鬱を繰り返すのが双極性障害(昔の病名だと躁鬱病)です。病状にもよりますが、大体、鬱の方が長い期間になりがちです。躁の時はとにかくテンションが高く、何でもできそうな万能感に溢れています。ちょっと躁寄りかな、という状態を「軽躁」とも言います。
例えば、コロナ禍以降オンラインでの業務が多くなり、久々に対面でチームメイトと会えて興奮しちゃって喋りまくってたとか、午前中のチームミーティングはまだ案件ごとの話を落ち着いて話してた気がするけど、昼休みのペラペラしゃべる興奮状態とかはまさに「軽躁」状態だったなと、後から思ったりします。
また、昼間は興奮してすごく元気でも、夜は落ち込みが来て泣いてたりします(原因不明の結節性紅斑が出るなど不調のこともあって「なんでこんなことに」と落ち込んでポロポロ泣いてました)。ジェットコースターの昇り降りみたいに自分の気持ちが乱高下してツラいです。
軽いけど躁状態だなと気付いたら、仕事のしすぎなどに注意してセーブする必要があります。自分でも気をつけようと思うけど、周りから見て「あ、調子に乗ってるな」と気付いたら、ツッコミ入れてもらえるとありがたいです。
そんな話をチームメイトと共有したり、周りの人に理解してもらおうとしてきました。鬱から始まった私は、自分でも「躁」との付き合い方は初めてだったので、かなり戸惑いました。ただ機嫌良くやってるだけなのに…?これも私の個性なのに…?病気と個性の切り分けってどこから…??
不安の波が押し寄せる鬱も辛いけど、自分の調子が良い時と躁との区別をどう付けるのか、どうコントロールすべきなのか、も難しいなぁと日々感じています。一般的な知識としても、鬱だけでなく躁のこともさらに知られるようになるといいなと思っています。
昼駆け【ヒルカケ】
性別:女性
年齢:40代後半
診断名:双極性障害Ⅱ型
障害等級:自立支援の申請中
現在の就労状況:正規社員で就労中に鬱で休職→復職後に双極性障害へと診断変更。職場にもオープンにしている。
現在の家庭環境:既婚・子ども3人
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